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コラム「マダムの部屋」
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マダムの部屋
ちょっとちらかってるけど、気にしないでゆっくりしてって!

マダムの部屋-10-
「すみません」

 ナショナルチームの遠征が10月30日に始まった。
まずはW杯初戦が行われるカルガリーで、滑走練習をし、今はソルトレークオリンピックをやったアメリカ・パークシティー(2戦目がある)に来ている。
カルガリーは来た日の晩がマイナス20度に近い冷え込みだった。
その後だいぶ暖かくはなったが、早くにコースがオープンするカルガリーやリレハンメルは、日本よりやっぱり寒い。
日本で10月とかにコースがオープンできないのも、ある意味無理はない、と思える気温差がある。
カルガリーでは、カナダチームのセレクションなどが開かれていた。
11月頭というのに、コンディションがすこぶるよく、バーンレコードがたたきだされていた。
私も自己ベストが連日更新され、気分よかった。
今年は、海外からそりを買ったり、一人で遠征したりなど、海外との交渉ごとが多かったので、自ずと英語を話したり、書いたりする機会が増えたため、だいぶ、言語機能が呼び覚まされた。
大学卒業して10年もたったためか、言語能力の衰えをめちゃくちゃ感じていたここ数年だったので、ちょっとだけうれしい。
「英単語5000」(そんなに多くなかったっけ?)とか、とにかく高校時代は単語に熟語に文法にと、テストテストの毎日だったのに、簡単な単語もでてこない有様だった。
25,6歳くらいまでは、旅行しても、ぽんぽんと話ができたような記憶があるのだが、ある年からぱたりと話せなくなってしまった。
脳の老化としか思えない。どうにかしなきゃ、と英会話に通ったこともあるが、ダメ。NHKラジオ会話も5月までしか続かなかった。
今は必要に迫られ、とにかく、しゃべっている。でも、これが一番、会話のレッスンにはなると痛感している。
(もちろんレベルの問題はあるけど)
そこで、二人の外国人に、言われたのが、「あなたはsorryというのが多いね」。ということ。
彼らにはとっても気になるようだ。
そういえば本当にごめんなさい、と言うときしか、彼らは言わない。
私の場合は、言いたいことが、「hit upon」=でてこない時、言葉に詰まって、「sorry」と言ってしまっているようだ。
また、世話になることも多いから、そんなとき、つい、「すみません、ありがとう」という意味で言ってしまう。
つなぎにしていた。
「すみません」という言葉は、日本人はよく使う。悪くないのに、使う。
「excuse me」「sorry」のほか、もっと気軽にすみませんと言っている。
奥ゆかしい日本の「文化」の表れで、この言葉で、相手を立てる丁寧語のようなところがあるけど、あいまいで、言い訳めいた言葉だなあ、とも思う。
潤滑油にもなるけれど、意思をはっきり持って、言いたいことをきちんと伝える、という意味においては、発しない方がいいかもと思った。
たしかに、「すみません(ごめんなさい)」と言われ、「ほんとにそう思ってるのかね?」と思うことってあるもんなあ。
言葉って、難しい。日本には敬語にもいろんな種類があるけど、これらは、「本心」を覆い隠すひとつの手段にもなりうるから怖い。
できることなら、ビジネス以外は敬語を外し、心あるすっきりした言葉で会話したい。
来週の23日、いよいよ初戦があります。お楽しみに☆

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